内視鏡検査について

内視鏡専門医による
苦痛の少ない内視鏡検査

当院では、内視鏡専門医によるしっかりとした質の高い検査を行うとともに、患者様にとって負担の少ない優しい検査を目指し、鎮静剤・鎮痛剤を用いた『苦痛の少ない』内視鏡検査を行っております。

胃カメラ(上部消化管内視鏡検査、胃内視鏡検査)

胃カメラは食道、胃、十二指腸を内視鏡で観察する検査です。食道癌や胃癌など悪性腫瘍を見つけたり胃十二指腸潰瘍や胃炎などを見つけることができる検査です。検査は常勤の内視鏡専門医が行います。専門医による検査によりしっかりと異常や病変を確認することができます。

日本人の胃癌にはヘリコバクターピロリ菌が大きく関係していると言われています。胃カメラで慢性の胃炎が観察された方にはピロリ菌の感染が確認されることも多いのでその後ピロリ菌感染の検査を行います。

内視鏡検査は苦痛が少ない方がしっかり検査できるので鎮静剤(気持ちを落ち着けて少し眠くなる薬)を投与しながら検査を行います。検査は5~15分くらいで終了しますが鎮静剤の効果が少なくなるまで1時間ほど休憩をしていただきます。鎮静剤を併用して検査を行うと皆さんが思われているよりずっと楽に検査を行うことができます。

検査には予約が必要です。検診で異常が指摘された方、胃痛、胸焼けの症状などがある方は専門医による検査をお勧めします。
大腸カメラ(下部消化管内視鏡検査、大腸内視鏡検査)

大腸カメラは肛門からカメラを挿入し直腸、大腸(上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸)を観察する検査です。大腸ポリープ、大腸癌、腸炎、炎症性腸疾患などを見つけることができる検査です。検査は常勤の内視鏡専門医が行います。

日本人の大腸癌の原因は様々なことが重なって起きると言われています。特に生活習慣と大きく関係があると言われています。2017年には癌の死亡数で大腸癌は男性で3位、女性で1位と増加傾向です。先進国の中では死亡数が多いと考えられ、その原因は大腸内視鏡検査を受ける方が少ないためと考えられています。苦痛が多く恥ずかしいからと敬遠されている方が多いようです。大腸癌は大腸ポリープが癌化するものと正常の粘膜から発生するものとがあります。いずれも早めに検査を行うことで癌化することを予防できる疾患です。

大腸カメラの検査は胃カメラと同様に鎮静剤を使用しますが、さらに鎮痛剤(痛み止め)を使用しより苦痛の少ない検査を心掛けています。検査自体はは15分~30分で終了しますが、検査前には大腸洗浄液を時間をかけて飲んでいただく必要があり検査時間と合わせると時間に余裕がある日に検査の予約をしていただく方がいいようです。

  • 大腸ポリープがあった場合にはその場で切除することも可能ですが大きさによっては入院していただくこともあります。
  • 大腸癌の予防、早期発見のためにも専門医による検査をお勧めします。